金門民宿
昔の物語…
私は、かつて台湾人の男性から愛をうち明けられたことがありました。
そのときの私としては,お互いの感情がしっくり合っているとは感じていなかつたので、
彼とはこの機会に別れる決心をして、異国ですっきりと新スタートを切りたいと思い、日本へ行くことにしました。
日本では、短期大学で日本語を学びながら,午後は美容室でアルバイトをして生計を立てていました。
日本での生活にも少しなれて、台湾人の友人と一緒にデイズニーランドへ遊びに行った時、
その友人から、背の高さが184 cmもあるハンサムな日本青年を紹介されました。
その日本人と交際を始めてから約半年後に、ビザの関係で私は一時帰国しなければならなくなりました。
そこで、ふたりは喫茶店で話合い、「私はまた日本に戾って来ますから、どうか待っていてください」と、
彼に私の気持を伝えたかったが,私の日本語能力がまだまだのため、そのことをうまく表現することが出来ないまま、思わず「さようなら!」と、万感の思いをこめて言ってしまいました。
今になってその時のことを思い返してみますと、私が帰国するに際して、「さようなら」と言ったことを、
彼は言葉通りに受けとめて、別れる決心を伝えられたと感じたようです。
私にとっては、永遠の別離のつもりではなく、必ずまた日本に戻って再会すると心に誓っていたので、
台湾に帰ってからも一生懸命に日本語を自学、自習しました。
自分でも少し日本語が上達したかなと思ったころ、台湾から彼のところへ何回も国際電話をかけましたが、転居?
転職?どうしてか電話がかかりません。私はすっかり途方にくれてしまいました。
今の私が日本語を習得できたのも彼への思慕が根底にあったわけですから、彼と交際したことが忘れられません。
今では彼から日本語習得の力をいただいたと,とても感謝しています。
また、いつかどこかで、ふたりが笑顔で再会できる日が来るかなと、若き日の甘い思い出にひたっています。
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